都内の居酒屋でバイトする女
私にゃ嫌いな人間、好きな人間がいる。
ちなみに嫌いな人間のジャンル、好きな人間のジャンルもある。
コカ・コーラゼロが好きなやつはだいたい好きだし、赤が好き過ぎて赤いアイテムばっか服に取り入れるやつはだいたいおもろくて好きだ。
反対に、飲食店のテーブル席を一人で座る客は全員嫌いだし、通学リュックにフェスのリストバンドみたいのじゃらじゃらつけてるやつはだいたい嫌い。
中でも私が嫌うのは、都内のチェーンじゃない系のカフェでバイトする男と「都内の居酒屋でバイトする女」だ。
しかもモンテローザ系列とか安価に飲める店ではなく、ちょっと学生が入りづらいタイプのいい値段する感じの居酒屋でバイトする女だ。
奴らが嫌いなのにはわけがある。
こういうやつらに苦しめられてきたのだから現に今も嫌いだし、これからもきっと嫌いなジャンルだ。
奴らはまず、男女ともに並/平均容姿を持ち合わせている。
Dクラス Cクラス Bクラス Aクラス Sクラス SSクラスの6段階でわけると、C~Bクラスが多い。
都内で生活をしていく上で、とりあえず苦のないレベルだ。
そんなやつらが集まっているというだけでなかなか腹立たしい。
これはただの嫉妬だ。
そして奴らはそこそこの金をもらっている。
そこそこ良い値段のする居酒屋だけあって、都内でも少し高めの時給で働いている。
もちろん単価が高いぶん、客層もクソみないな人間は少なく、そこそこ楽しい職場だ。
こういったバイトの多くは、紹介で入るパターン多い。
なので上記でも述べたとおり、めちゃイケメン、めちゃ美人が働いていることはすくないが、そこそこの連中が集まる。
そこそこの金をもらい、クソ客を引く確率も低い。なんて羨ましい職場だろうか。
しかしこいつらは、人間関係ががばがばなのが欠点だ。
テラスハウスみてえな空間で過ごしているこいつらは頭も股もがばがばであり、すーぐ他人に相談して秘密という秘密を公にしていく。
いい大学にかよっているやつらがだいたい働いているのに、バカ丸出しの人間性を露呈させてほんとうにしょうもない。
これは嫉妬だ。
でも嫌い。
こいつらのムカつくところはそれに加え「自己肯定感」のステータスがSSクラスなのだ。
学歴容姿性格、D~Bクラスのくせして、自分がもっともらしい人生を歩んでいる。いま一番楽しいのは私達であるという自己肯定感が異常なまでに秀でており、SNSに投稿される写真なんて、くっっっっっっそしょうもないホームパーティーなのに、めちゃくちゃ楽しそうな顔しているもんだから、こんなクソしょうもない人間なのに、努力している人間が苦しい顔してるのもうしんどくねって思うんだ。
自己肯定感が高ければ高いほど、人生の幸福度は非常に高い。
他人からどうこう思われようとも、彼、彼女たちは楽しんでいる。
もちろん僕は彼らに文句も言えないし、言おうとも思わない。
だって羨ましいんだから。
でも、なんであんなガバガバな関係で、他人に迷惑をかけ、それでいて自分らは誰よりも人生を楽しくすごしているのか。
こっちの身にもなってほしい。
こういうやつらは平気で終電を逃す。
こういうやつらは平気で人から頼まれたことを放棄する。
こういうやつらは外の人間の気持ちをマジで考えない。
こういうやつらは他人を道具として扱う。
こいつらに振り回される学生生活を送る僕は、いつか必ず復讐してやると心に刻んで生きている。
はやく社会にでて痛い目に遭え。
でもきっと彼らは充実した社会人生活を送るのであろう。