修学旅行後の思い出
私の通っていた高校は、修学旅行がアメリカ西海岸だった。
ロサンゼルスを中心にぐるりぐるりと有名な観光地をバスでまわり、あちらこちらで必ず集合時間に遅れてくる私達に当時の担任は肝を冷やしていたことだろう。
猛省しております。
私立だったこともあり、日頃厳しい校則で縛られていた生徒たちも今回だけはと先生も寛容で、好き勝手に遊び散らしていた。
ゴールデンゲートブリッジでクラス毎の集合写真を撮ったり、どっかの水族館で疲れて寝てたり、一番の休憩時間にあてるねべきバス移動ではおおいにはしゃいで騒ぎ倒したもんだ。
修学旅行も無事終え、帰国した私たちはまたいつも通りの高校生活が始まる。
と、思っていたけれど、私だけが先生に呼び出された。
「集合写真に必ずお前だけ写っていない」
ホラーとか、いじめとかそういうんではなく、まじで集合写真を撮る瞬間必ずどっかに行ってたせいで私一人が絶対に写っていなかった。
その月の広報紙には本来載るべきだったみんなの集合写真は載ることがなく、みんなが思い思いに楽しんでいる写真が載ることになった。
ちなみの卒業アルバムも。
生徒会だかなんかの保護者たちは生徒が必ずみんな写っているかを確認しなくてはいけなかったらしく、私一人が必ずいないもんだから大騒ぎになったらしい。
担任に軽く説教され、学年主任にはどつかれたがそれはもう昔昔のおはなし。